管理責任はどこまである?

事故や不祥事が起きると、当事者だけでなく、その上司や組織のトップも責任が問われる。

管理する立場にある以上、管理責任があることは理解できる。

しかし、その責任はどこまであるのだろうか。

事故や不祥事が起きたからといって、必ずしも管理者に落ち度があったとは限らない。

もちろん、防止できたはずの事故を防げなかったのであれば、管理責任を問われて当然だろう。

一方、どれほど注意を払っていても、事故や不祥事を完全になくすことはできない。

特に、組織のトップとなると、直接関与していない出来事についても、謝罪や辞任を求められることがある。

組織を代表して謝罪することと、本人に責任があることは、必ずしも同じではないはずだ。

それでも、謝罪しなければ責任逃れと受け取られることもある。

極端なことを言えば、トップ自身も、予期しなかった事故や不祥事に巻き込まれた被害者なのではないか、と思うことさえある。

また、責任の有無や本心とは別に、「ここは謝っておくのが無難だ」と判断するケースもあるのではないだろうか。

管理責任があることは否定しない。

ただ、その責任の範囲はどこまであり、どこまで求めるのが妥当なのか。

責任がないと思われる場合でも、謝罪や辞任を選ぶことがあるが、それは、本人や組織にとって合理的な判断なのではないか。

責任があるかどうかと、責任を取るかどうかは、別の問題ではないだろうか。

その二つが混同され、責任のない人にまで責任が及ぶことには、疑問を感じる。

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