被•加害者へのマスコミの対応

事件や事故が起きると、マスコミは被害者や加害者、関係者に取材し、その言葉や行動を報道する。

マスコミが大衆、読者、視聴者の代弁者として取材し、報道することは理解できる。

しかし、ときどき、その報道姿勢に違和感を覚えることがある。

被害者に寄りすぎてはいないか。悲しみや怒りを必要以上に強調してはいないか。加害者に対して、まるで自分が裁く側であるかのように問い詰めてはいないか。

もちろん、事件や事故の真相を明らかにし、責任を追及することも、マスコミの重要な役割だろう。

ただ、もう少し冷静に、事実と感情を分けて報道することはできないものだろうか。

その背景には、視聴率、発行部数、視聴者数、読者数などが、マスコミの評価基準の一つになっていることもあるのかもしれない。

人々の関心を集めるためには、感情に訴える報道のほうが効果的なのだろう。

ところで、マスコミを「マスゴミ」と揶揄することがある。

しかし、その「ゴミ」は、マスコミだけの問題なのだろうか。

むしろ、私たち視聴者や読者のことなのではないか。

マスコミは、少なくとも私たちが求めているであろうものを提供しようとしているはずだ。

私たちが関心を寄せるから報道され、報道されるからさらに関心が集まる。

結局、巡り巡っている。私たちは同じ穴の狢(ムジナ)⁉︎

一方で、ジャーナリズムには、事実を明らかにし、真実を伝えるという使命がある。

人々が求めるものを報道することと、報道すべきものを伝えること。

この二つは、必ずしも一致しない。