教育あるいは知るということ

 広島,長崎の平和記念式典,全国戦没者追悼式と続き,8月前半は戦争の悲惨さ平和への誓いを新たにする時期だ.原爆の犠牲者,太平洋戦争の戦没者には心から追悼して止まないし,二度と戦争は起こすべきではないし,同じような過ちを犯すべきではない.犯しているところには思いとどまるように説得に努めるしかないが,個人的に今年はそれだけではなかった.
 韓国,北海道,沖縄関連資料を目にしているからだが,15年戦争で日本の指導者がしたことをもう少しふまえたほうが良いのではないか,と思った.原爆の悲惨さ,唯一の戦争被爆国,最後の被爆地など追悼し新たな誓いをするだけでは,日本はまるで被害者だ.日本が15年の戦争の中で軍隊がアジア特に中国,朝鮮で行った残虐非道な行為,そもそもなぜ戦争が始まったのか,南洋諸島の玉砕,沖縄の集団自決,原爆投下に至った経緯,軍司令部は最後の1人まで戦う,つまり本土決戦を考えていたこと,降伏を考えていなかったことなども純粋な中高生に知らしめるべきではないか(すでにしているのかもしれないが),その上で非戦・平和への誓いをするべきではないか,反省もするべきではないかと思った.「玉砕」,「生きて虜囚の辱めを受けず」などと教育しプロパガンダしたこともあわせて伝えるべきだと思った.加害者の一面が日本にもあったことも.国民に,他国民に,過酷な体験をさせたことの一因が当時の日本の指導者にあったことをもっと知らせ,合わせて反省する必要もあると思った.

 デリケートなトピックなのであまり触れたくないが.(遅いわっ!)

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