人権・人命を尊重しない独裁者を止められない．世界トップの政治家，学者が束になっても，たった独りで暴走するプーチンを止められない．これが不条理な現世の現実．愚かで劣弱なホモ・サピエンス・サピエンスの一面．
では，お前は止められるのか？全く，無力です．
止められないのは，手段を選ぶからともいえる．ある一定のルールを守るから止められない．ルールを守らない相手にルールを守る必要があるのか？ある．広い見地からコストを考えなければならないから．止めるだけが目的ではない．

どんな絶大な権力者も，いかに崇高な偉人も必ず消えていく．歴史に名が残っても，その人物が永遠に「現存在」（人間的実存，自己を現にそこに存るものと自覚すること，事実存在が本質存在に先立つ，特定の人の存在）することはない．どうせ，死ぬのならどう生きてもいいのか？社会に擾乱を起こさない限りはいいかもしれない．プーチンは自分が求める現存在を生きているだけなのだろうが，ウクライナ戦で兵士一般市民合わせて1万人ぐらいの死者が出ていると推測される．破壊した建造物の被害総額はまだ進行形なのでわからないが，避難民400万人，今回の戦争だけでも，プーチンのやっていることはやはり，間違いだろう．

プーチンの末路は．チャウセスク，フセイン，カダフィの道を辿るのか？それともスターリン，金正日，ムガべか？不条理な現世だけにわからないが，前者になったら，その擾乱が自国にとどまらず国際社会に及んだ，ということになるのではないか．否，自国，国際にとどまらず，業の深さかもしれない．No, again. 不条理な現世は業の深浅を無視するかもしれない．どう生きようがいずれにしても死ぬ．ポイントは，自分は現存在をどう生きるか．