写真:さいたま市(2024/08/28 05:12)
白露の候,台風10号に翻弄されましたね、お元気ですか?白露になり朝晩さすがに過ごしやすくなりましたが、日中は相変わらず暑い日があり、夕方は雷雨の日があり、油断ができない。疲労がなかなか抜けず、万年疲労です。
と言いながらも、8/26,27と湯沢町を訪問しました。夏行くところではないと思いましたが、帰ってから川端康成の「雪国」を読み返し、さらに「伊豆の踊り子」を読み、改めて川端文学の繊細さと表現の巧みさに感動しました。ただ、「雪国」は話が飛び飛びなのと描写を敢えて控えているため、現在の夏からイメージを共有するのに一層の距離を感じました。冬行っても当時の風俗をイメージするのは不可能だっただろうと思われました。シェアハウスが湯沢町共同浴場「駒子の湯」の近くだったので利用しましたが、名前だけで、駒子のイメージとは全く重なりませんでした。(^o^) でも、おにぎりとお酒、純米吟醸より純米大吟醸、は確かに美味しかった。友人がくれた加賀鳶純米吟醸冷やおろしにはかないませんでしたが。加賀鳶冷やおろしは口の中で回した時の芳醇さがもっと強く、驚くことに飲み込んだ後に食道から口中の芳香とは別の芳香がこだまして上ってきました。純米大吟醸が常に美味しいとは限りません。もちろん個人の嗜好にも依ります。
また,9/3-5に常磐湯本、いわき、郡山、須賀川を旅行しました。宿泊は湯本と須賀川、いわきにも湯本があることを初めて知りました。こちらも「さはこの湯公衆浴場」がシェアハウスの真ん前にあったので利用しました。今年2回目のお風呂でした。(^o^) 動画は次節アップします。
今回旅行で印象に残ったことは、在来線が1時間に1本など当たり前で、しかも乗客は少ない、そして、その少ない老若男女の彼らにも、時間も生活空間も人生も、それぞれあり、それが日本全国にもあり、当然世界にもあり、過去にもそして未来にもヒトが存在する限りあり続ける、あまりにも多くのアスペクトがありすぎて、どんなにインターネットやコンピューターやAIが発達してもカバーしきれない、だから情報システムは万能ではなく、いくらでも隙間はある、と思ったりしました。一方で人口減少が進み、どうしても、ある一定の生活利便性を受けるには必要最小限の人口が必要となり,大都市、地方都市に人口は集まらざるをえず、結果として限界集落や消滅集落が生じてしまうのはやむをえないでしょう。減少する人口を取り合っても、勝者不在,不毛と知りつつ取り合わざるをえず、消滅する集落が生まれる現状に心が痛みます。
村上春樹、川端康成などを併読しながら、旅行しているとマチアプをしている時間などないな、と思います。結婚およびそれに準ずる形を目的とした人と私のように相手を見つけることを目的とする人、つまり順序が逆の人の間には、温度差があるように感じます。まだ1ヶ月なので結論を出すには時期尚早ですが,多くの人が目的とする結婚にゴールインするのは容易ではないと感じています。likewise, 相手を見つけようとする私も見つからないでしょう。(^o^)また、詐欺目的で悪用しようとする人、パパ活なので利用しようとする人も中に居るのは間違いありません。
村上春樹の「街とその不確かな壁」を再読し,さらに「色彩のない多崎つくると彼の巡礼の年」、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読み、やっぱり村上春樹はサリンジャーだ、と納得し、また、彼のテーマは「運命の人」の認識、とも思いました、私見ですが。川端康成からは、学生時代に読んだ時とは全く違う印象を持ち、彼や夏目や谷崎などを今読み返す意味,あるいは必要があることを実感しました。