ヒトには良いところもあれば,悪いところもある.ヒトで作られている社会にも美しい面もあれば,醜い面もある.ヒトや社会が存在する現実世界(現世)にも正しいものも誤りもある.いつ,どこを見るかで印象は変化する.様相がさまざまでそれらが変化するから良いか悪いか,正しいか間違っているか迷うことがある.混在していると認識するのが賢明なのだろうが,それをときどき忘れてしまうから,分からなくなり迷ってしまう.
ポロックの絵のようにいろいろな色や形が複雑に混在しているのが現世.現世やヒトや社会を分ったつもりでもそれは一面の事実でしかない.現世がそのように不確かなのに,そのうえ幻世もある.分からないのが当たり前,迷うのが当然なのに,分かろうとする,見つけようとすることがそもそも間違いなのかもしれない.自分探しをしても,見つけられないか,見つけられても一面でしかないのかもしれない.
これもひとつの見方でしかない.