残念ながら,この問題ははじめに放水ありき,廃炉ありきで始まっている.そのためのあらゆる配慮を尽くそうとしているのは事実だが,まだ足りない.岸田さんは被害が起きたら今後何年,何十年に渡っても対応することを約束すると漁業関係者に言っているが,岸田さんにそう言える権利があるとは思えない.自分が総理のうちはできるかもしれないが,それは数年,へたすれば2-3年で,その後のことを約束するのは思い上がり,または,不誠実な発言といえるだろう.さらに,「対応する」ことを約束するのであって,補償する,弁済することは約束していない.

岸田さん個人が補償するわけではない.東電が補償するわけでもない.国民の税金で補償するのであるから,漁業関係者や福島県の人だけではなく,国民の理解も必要だ.東京電力の補償も結局は各家庭からの電気使用料,つまり住民が負担することになる.原発事故が人災であったことを忘れているし,自分たちが補償すると勘違いもしている.

閣議や政府で責任を分担すれば,責任感の所在が曖昧になり,罪悪感は薄れる.次世代(後任)になればなおさら薄れる.結局エリートと言われる人たちは,その場しのぎの要領のいい人,出世が上手な人,世渡りが上手な優等生,だとあらためて思う.

岸田さんは墓穴を掘りつつある.長くはないだろう.顔相も悪くなってきた.キツネ目の男に角度によっては見える時がある.だから何?といわれればそれまでだが,顔相が悪くなってきた.同い年として応援したいが,残念だ,終焉が近づいてきた.

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