人間が生きていく上で重要な要素を大きく3つに分ける.幸福の三要素であり,人生の三要素であり,何にでも通用する三要素でもある.
一つは「パワー」,もう一つは「マネー」,最後は「バリュー」.最初に断ったように何にでも通用する三要素.「パワー」は権力,武力.「マネー」は経済力,お金.「バリュー」は意義,文化,精神,形而上学的概念も含まれるから最も守備範囲が広い.
仕事場においても,家庭においても,人生においても,全てにおいて重要な三要素.つまり,幸福のための三要素.
人のいるところに権力は生まれる. 仕事場における権力者は上司であり,経営者.家庭にもある.かかあ天下とか.(^o^) 国家なら政府のトップ.権力があればかなりのものを手に入れられる.
現代の金融社会ではお金がないとどうしようもない.どれだけ必要か,どれだけ欲しいかは人によるが最低限必要なもの.
「バリュー」はお金や権力で手に入れられない価値.愛,平和,正義などの概念も芸術も道徳も感情もこれに含まれる.「価値」のあるものすべてなので範囲はとても広い.
この三つを自分なりに適度に満たすことがいわゆる幸福といえる.そのためにはこの三つを適度に満たせる社会や国家に自分が存在することが重要である.もしそういう社会や国家ではなかったなら,移動するか,その社会を変える必要があるが,たやすいことではない.
イーロン・マスクが高校卒業後南アフリカを去ったのは,南アフリカでは自分の望みを果せないと思ったから.ほんの微(ささや)かな望みどころか生きることさえ満たせない国家がまだまだ存在する.
例えばOECDの国に生まれたことにまず感謝,そして,平和でない国家や難民をサポートする.ロールズの無知のヴェールのように,自分の現在の境遇はたまたまである.たまたま良い人がたまたま悪い境遇の人を助ければ平均化する.地球上のすべての社会が,適度に三要素を満たせるようになることが人類の理想といえないこともないが,まだまだ果てしなく遠い.武力侵攻や対立,争いなどしている余地はない.そもそも難民を作り出しているのは権力者のエゴがほとんど.争いを止めれば難民は減る.分ければメジアンは上がる.