アルバート記念碑

コリングウッドのアルバート記念碑(サー•ジョージ•ギルバート•スコット設計)におけるエピソード

他の輝かしい業績に比してアルバート記念碑が劣悪なのはなぜか?「劣悪」とする自分の評価がまちがっている?この作品の背景を十全に考察する必要がある.表現しようとした当の問題に遡る必要がある.歴史学には実践的叡智が宿り,歴史的反省から規範の探究,さらに実践的理想に洞察力を働かせれば,形而上学・観念論・歴史学(新しい哲学)は自然科学や実在論に優越する.さらに政治とは何か,文明と野蛮へと思索を広げた.真偽は命題に属し,問いと答えの繰り返しが前進させ,矛盾は理論を実践につなげる出発点である.理論と実践の総合を主題とし,ナチズムやファシズムはなぜ生まれたのかを解く方法として,問答論理学へとコリングウッドを導いた起点がアルバート記念碑だった.

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