バイデン電撃訪問

逆説的だが,ロシアにウクライナ訪問を事前に伝えていた.ロシアが知らずにキーウを爆撃し,バイデン大統領が偶発的にその爆撃に巻き込まれるのを避けるために.そして,バイデン大統領は無事にウクライナを離れた.
大統領の日程は極秘事項でかつポーランドからキーウまで10時間もかけて列車で移動した.そうまでして,ウクライナを訪問したことも一考に値するが,それよりもロシアに通知していたことのほうに注目する.

「“新start”核軍縮条約を当面履行しない」,「最後までウクライナを支援する」など,米露ともに口撃は激しさを増しているが、こういう点に外交の奥深さ,可能性を感じる.問題は外交的解決には時間がかかることが多いこと.外交的解決のほうが人的被害が少ないように思われるが,解決までにどれだけ被害が増すか,一方的に完膚なきまでに短期的に決着を着けるのとあまり変わらない可能性は否定できない.戦争は早い終結,被害者を最少限に止めるべきで,ベストな解決法は,戦争を始めない,未然に防ぐということである.小学生でもわかることだが,それができないのが現実の世界だ,残念だが.それでも諦めずに無くすよう努めるのも現実.

それでもやはり,事前に伝えられるくらいなら,戦争最初から始めないという「良い密約」も可能だったんじゃない?

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