立春です,2/1はマイナス5℃まで下がりました,知らなければ良いものをわざわざ知って,震えるのもどうなんでしょう,「知らぬが仏」のほうが良いこともありなのでは,お元気ですか?
古今東西の小説は捨てられても,伊藤整や大江健三郎の「小説の方法」が捨てられず,詩集も,日本の名著,世界の名著も読まないのはわかっていても捨てられず,「断捨離」次のステップに進むにはもう一段踏ん切りをつけないと,と考えています.それにしても昔の本はむずかしすぎる.今のはもっとわかりやすい.ボキャブラリーもですが,書き方に外国語・英語の影響もあると思います.語句が正確で分かりやすい,文章が論理的かつ構成に秩序がある.導入,結論,論拠(論証・例証・詳細)がはっきりしている.急ぐ時は段落ごとにキーセンテンスを見つければいいが,日本の昔の文章はキーセンテンスを見つけるのに一苦労.しかも,字が小さい(これはしょうがないけど),文章が長い.言うこと・内容が多いと言うより多言.文字数が原稿料と関係があるからかもしれませんが.ワープロ,コンピュータ,スマホの影響も明らかにある.画像,映像,メディアが多種多様になり,しかも溢れ,長文を長い時間をかけて読んでいられなくなっているのも事実.「戦争と平和」や「カラマーゾフの兄弟」などとても読んでいる時間がなさそう.処理を早くする必要から文章も解りやすく平易になっている.
さて,日銀の総裁が今春替わり,金融緩和の流れが変わりそうです.十年間金融を緩和し続けてその効果はどうだったのか?他に金融政策がなかったのも事実ですが,その効果に疑問があるのも事実です.そして,10年前の日本の財政とは違う.これも事実です.日銀は国債の半分を所有しています.自分でお金を刷って債権を買い,借金を増やしている,それができているというのも不思議です.つまり,日本財政は?というのが結論です.まずは,債権の利率が上がる,日本国債の価値が下がることに注意です.一番困るのは日銀ですが,日銀が困れば,国民が困ることになります.日本はもはや経済大国ではない.経済小国でも経済危険国でもありませんが,経済?国です.
ドイツ,アメリカが世界最先端タンクの提供を決めました.表面的にはウクライナ戦争の終わりが見えませんが,やはり今春の習・プーチン会談に注目です.多分外交的解決しかない.ロシアが勝つのも負けるのもない.両者痛み分け,つまり外交的解決か,さもなければ最悪の結末,第三次世界大戦で行くところまで行くしかないと思います.ウクライナは自国のロシア軍しか攻撃していません.つまり防衛しかしていない.ロシアの都市を攻撃することは可能です.しかし,それでは本当の戦争になってしまいます.この点からもどちらが止める必要があるか明らかでしょう.
ミャンマーの軍事クーデタから2年になります.市民は静かな抵抗を続けています.アウン・サン・スー・チー(77歳)は犯罪者となり服役中です.国際社会は経済制裁を続けていますが,軍事政権は半年間の戒厳令延長を発表しました.まだ半年は国際経済制裁のもとでも今の状態を続けられるということです.77歳の女性を怖れるとは大した軍隊,と皮肉くりたくもなりますが,武力と権力は分けないとこうなります.こんなことがあるのが現実です.現実,事実を受け入れるか,受け入れないかその選択だけはせめてできる社会であることが,国家としての最低限の条件だと思います.その国家の秩序を守るのが政治です,なんちゃって.