放送大学の講座にとてもインスパイアされることが多かった.バランスが取れていること,独創的な解釈をすること,論理が明哲でかつ深いこと,そして二人の講師の若さとコンビネーション.インスパイアされたことの一部.私の妄想も含む.

「現在と過去の対話」E.H.カー.

ある歴史感・歴史像がどのような背景で作られたものなのか,自覚的であったほうがよい.

歴史は連続している.江戸末期と明治維新,王政復古と統一国家の始動,経済成長とそれ以前の労働集約的産業,公議世論の尊重と自由民権運動,太平洋戦争と日清・日露・第一次世界大戦.太平洋戦争と日本の経済成長,経済成長とバブル崩壊・デフレ.

民意による政権交代の可能性は残しておくべきだが,民意だけで政権交代してしまうのも防ぐ必要がある.

軍隊のコントロールが必要.政府で一番強いのは軍隊だから.軍事政権はその根本に力による支配がある限り認められない.

軍事力の目的を忘れるべきではない.日本もかつては軍事侵略国家だった.その時,根拠のない楽観論があった.

近衛文麿は政権を投げ出した.後任首相は東條英機.

政治家に求められるのは高潔.政治に限らないが特に政治.

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