今年も一年が暮れようとしています.お元気ですか? 一年間のお付き合いありがとうございました.m(_ _)m
今年もいろいろなことがありました.振り返りはしませんが(w),それにしても,でしたね.満点の社会厚生を実現するためには独裁者が必要⁈というアローの不可能性の法則を思い起こしました.もし,プーチンの施政が神の如く,合理的で100%正しければ,そこはユートピアとなりえます.しかし,常に正しい独裁者は存在しない.常に正しいヒトも存在しません.つまり,ヒトが望んでいる理想的な社会は存在しない.民主主義は覇権主義(大国が軍事面・経済面・政治面で自国より弱い他の国々に介入し、その国の主権を侵害すること)や権威主義(権威を振りかざして思想・行動などを盲目的に服従させること)より良さそうですが,常に正しいとは限らない.結局どっちもどっち.罪あるものは罰せられるはずですが,必ずしも罰せられるとは限らない.罪が存在すること自体,この世の中は不条理です.ヒトが望むことは,生物が本能的に望むことは極言すれば,ウクライナ戦争や新型コロナ,アフリカや中南米の社会情勢を考えると,許容最低限の条件で生存すること,に尽きると思います.
ロシアと西側諸国,中国とアメリカ,アフリカで,中南米で,その他の国や民族間で,世界中諍いだらけです.日本もアメリカと同盟国ですが,ロシア,中国と特に領土問題で,また,アメリカ同盟国の韓国とさえも領土問題と歴史認識問題でかなり溝は深い.歴史認識問題は解決しません.領土問題は平和裡には解決しないでしょう.領土は誰のものでもない.どこが実効支配しているか,どこの施政下にあると認めるか,です.その境界にある地域は武力でしか解決しない.国家も民族もホモ・サピエンス・サピエンスの観念の産物です.勝手に思い込んでいるだけで国家も民族も存在しない.この私見からもミトコンドリア–イブ説を私は支持します.
岸田首相の防衛費5年後に43兆円はいかにも唐突です.こういう時は,必ず裏に何かあります.それは,犯罪捜査ではありませんが,誰が一番得するか?で想像することは可能です.中国の脅威はほんとうに深刻なものなのでしょう.その脅威は台湾併合,インド太平洋の支配,かどうかわかりませんが,信頼できる防波堤,日本の防衛費増額をアメリカが求めたのではないでしょうか?もちろん,わかりませんが.
日本はサッカーワールドカップでドイツ,スペインを破り予選リーグ1位で通過しました.イタリアはカタール大会に出場できなかった.先入観を排除すべき好例でしょう.また,予選リーグ突破さえ難しいのに,韓国,オーストラリアも決勝トーナメントに進出しました.サッカーがヨーロッパと南米の戦いではなくなった,世界の勢力図が変わりつつある,または上下の差が縮まっているのかもしれません.それでもオッズ(P/(1-P))があるのは歴然とした事実です.日本がドイツやスペインに負けるとは限らないが,勝つのはそれ以上に難しい.アジアの3カ国はトーナメント1回戦で全滅でした.先入観に囚われないことも,先入観を尊重するのも大切ということなのでしょう.世の中は厄介です.それをどう処するか,そちらが問題でしょう.
諦めていてもしょうがないので,悪いことは正し,困っている人は助けるように努める.運不運はあっても,不条理な世界でも,勤勉であることが大切なのは間違いない.才能に恵まれた人は勤勉であればさらに大輪を咲かせます.王,長島,大谷やイチローは確かに才能に恵まれているでしょうが,勤勉であることも疑いない.普通の人が勤勉でなかったら,努力しなかったら,どうなるかいうまでもないでしょう.そして,怠ける,努力しない,というオプションもあり,です.