写真:母島 小富士

  来月はもう12月,当たり前ですが,暖かさを求めて今度の動画は小笠原にしました.東京から小笠原は沖縄よりも遠い,往復に基本的に6日かかるからです.そして,意外な結末になりました.お元気ですか?

 今は新型コロナからウクライナ戦争に世界の関心は移りました.今年の越冬,インフレも問題です.日本はデフレ?インフレ?スタグ?ところで,ミャンマーの民主化はどうなったんでしょう?アフガニスタンの庶民の生活は?パキスタンの洪水,ソマリアの飢餓,・・・.国連の担当部署やNGOの担当者は気にかけているでしょうが,マスコミでさえたまにしか扱いません.問題のあるところに関心が集まるのではなく,新たなより大きな問題に関心が移るだけで,問題がなくなるわけではありません.

 どうしたの,突然,と思われるでしょうが,小笠原の自然が比較的護られているのはヒトが簡単に行けないからです.これが,沖縄やハワイのように飛行機で簡単に行けるようになったら,自然は間違いなく今より破壊されることになります.つまり,自然にとってヒトは破壊者という見方が可能ということです.破壊をより小さくするのが自然保護,といえるかもしれません.そして,新型コロナが問題になったのもCO2削減が問題になるのも,ヒトに危険だからです.インフレや経済危機が問題なのは,ヒトにとって不都合だからです.危険でなければ,不都合でなければ問題にならない.あるいは,自分が知らなければ問題にならない.
 その危険や不都合をヒトが自ら作り出しているとも言える.自分で自分を傷つけている.どうせ多かれ少なかれ環境は破壊されるのだから,保護しても無駄,ではない.みんなやっているから,でももちろんない.それを言っちゃあおしまい,です.自然は守らなければならない.でも,完全な安全がないのと同様に,全く自然を破壊しないこともできないし,問題をなくすこともできない.
 援助する,補助する,悲しむ,痛む, 祈る,供養する,弔う,花や物を供える,線香をあげる,こういう行為は善行であり必要なことです.でも,どれだけそれらの行為が問題解決に役立っているでしょうか?これらの行為は自分の心を癒すために,慰めるため行っている利己的側面があることも否定できない.  
 このようなことなどを認識した上で,それでもポジティブに,オプティミスティックにいろいろ考え行い,生きなければならない.そんなことを気づかせる2022年立冬です. 

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