乱暴な言い方をすると(いつもだけど)(w),円安ということは,円の価値が低い,日本経済力が弱いことを意味する.円が1ドル80円を切るときがあったが,円の価値が高い,日本の経済力が強かったということ.金利の差など他の要因はいろいろあるけれど基本的に価値があれば高く,価値がなければ低くなる.だから,今は日本の経済価値が昔の半分や,3割引になっているということ.もっとも,戦後しばらくは1ドル360円だった.それが,200円になり200円を切り,100円も切ったことを考えると昔の半分っていつの半分なのか,ということにもなる.
しかし,少し前まではしばらくの間1ドルは110円前後だった.そのころは1ドル110円で換算すればだいたいよかった.しかし,今は150円に迫ろうとしている.つまり4割近く低くなっている.これは結構大きく,日本の名目GDP昨年(2021)540兆円を米ドル1ドル=150円だと3.6兆米ドル,110円だと5兆ドル.3.6兆と5兆はだいたい同じとはいえない.無視できる差ではない.今は換算レートを確認する必要がある.
円安は日本の価値が低いから.日本はいまのところ先進国ではない,あるいは先進国の最後尾というところ.あくまでも,為替や経済力をクライテリア(尺度,基準)として.しかし,経済力の強さや大きさだけが良国の評価基準ではないし,日本の目指す道でもないと思う.