2022年4月26日現在,ロシアの原油輸出は去年の平均を7%上回っていることがわかった.(NHK国際ニュース)
欧米各国が7〜80%ロシアからの原油輸入を削減しているのに対し,インドは8.3倍,トルコ2.4倍,中国は1.13倍増加しているため.イタリアも2.3倍増やしている.中国は国際情勢をかなり意識しているようだ(コロナの影響もあるだろうが).一方,インドはこの時とばかりに割安ロシア原油を買い増している.バイデン大統領が「ちょっと,ちょっと,ちょっと」とモディ首相とバーチャル首脳会談するのもうなずける.
原油に関する限り経済制裁はあまり効いてないようだが,軍事侵攻は明らかにプーチンの当初の計画通りに進んでない.NATOが武器を今後さらに供与すれば形勢逆転もありえ,そうなるとロシアはほんとうに戦争を宣言し,プーチンの出方によっては核使用,第3次世界大戦も絵空事ではなく現実味を帯びてくる.プーチン自身が自分から変わることは難しいだろう.西側諸国の説得も聴かないだろう.変えられる可能性はまずロシア国民,次いでロシアに近い中国の説得,さらに,中立の国々,などが粘り強く働きかけて減速させていくことだと思うのだが….まずは,ロシア国民の理性に期待する.