図表1 三浦半島市町村地図
まず図表1で三浦半島の地図から視覚的位置関係,面積を踏まえる.次に,横浜市をはじめ神奈川県における三浦半島の位置,ならびに面積を抑えながら,横須賀,三浦,葉山の3都市を地理的に俯瞰し(図表2),図表3で3都市を比較する.といっても,たいした比較ではないが.横浜市とさいたま市他のデータも付記したが参考資料で,3都市がメインである.地図を見ると逗子を入れてもと思うが,数が多くなるとフォーカスがぼやける,また三浦半島の付け根より先端に興味がある.横浜市はそれにしても広い.川崎市は東京都と横浜市の間に細長く,相模原市もかなり広い.横須賀市も広いほうだ.
さて,3都市は北から葉山町,横須賀市,三浦市で横須賀市が抜き出て大きく,かなり離れて三浦市と葉山町と続く.葉山町の人口を1とすると,三浦市,横須賀市はそれぞれ1.3倍,12倍,面積は2倍,6倍人口密度は0.7倍,2倍で要するに,横須賀市の人口密度が高く,葉山町が続いて三浦市は低い,横須賀市は神奈川県の平均に近い,ということは葉山町,三浦市は平均を下回るということ.
外国人率は横須賀が他の2倍近く,米軍海軍拠点があることが関係するのだろう.
参考までに,横須賀市の人口を1とすると,横浜市は約10倍,さいたま市は3.5倍,同じく人口密度は,横浜市2.3倍,さいたま市1.6倍である.
市民・町民1人あたりの一般会計の収入額は葉山を1とすると三浦,横須賀ともに1.2で葉山町より2割ほど多い.また,債務率は葉山を1とすると三浦は半分の0.5倍,横須賀は1.2倍である.一般会計の予算規模は葉山町が一番低く三浦市と横須賀市は同じくらい,債務率は横須賀が一番高く,三浦市が低い.特別会計予算額も三浦市が横須賀市よりも大きく,同規模の葉山町の20倍近い.ところが,所得は葉山町が他市より100万円以上高く,三浦市とはおよそ170万円もの差がある.横浜市よりも多い.市町の予算規模は市町民の収入と全く関係がないことがわかるが,本題と外れるので市町の財政にはふれないが,機会があったら調べてみる.
横須賀は軍事と関わりがある,葉山は御用邸のある保養地,別荘地,三浦は第一次産業との関わりが残る,というのはあながちバイアスとばかりいえないだろう.やはりというか,三者三様でそれぞれ特徴がある.もうしばらく三浦半島通いは続きそうである.
コロナ感染者数は人口密度との正の相関を示唆する.横須賀市の死亡率がやや高いのはなぜだろう?これも米軍との関係があるのだろうか.