才能はしょうがない

才能があるかないか.すごくあるか,全然ないか,はっきりしていればいいが,わずかにある,けっこうある,という中途半端なのが困る,決めかねるから.

画家とかミュージシャンとかは,若くして才能が開花すればいいが,しなかったらアンリ・ルソーのようにまずは経済的に生活を成り立たせて,できるだけ早く引退して林住生活に入り,制作に専念するのがプラグマティックな道なのだろう.アーティストにとって市場がとても小さいうえに,左(収入が低いほう)に大きく歪んでいるから.しかも,才能に応じて公正に評価がされるのではなく,評価が高いものは限りなく高い,株式のように.逆に言えば,才能とはそういうもの.ルソーが画家に専念したのは50歳手前だった.ほとんどの代表作は専念以降すなわち,50歳以降に描かれている.

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