「今の若者は・・・」と大人が若い世代を評するのはいつの時代でもあった.「団塊の世代」,「新人類」,「団塊ジュニア」,「さとり」,「ゆとり」などの呼称もあった.そして,1995年以降に生まれた世代と言われる「Z世代」がある.そのZ世代に対して「X世代」(個人主義),「Y世代」(リベラル)というのもある.もう,「今の若者」はない.いつの若者かそもそもわからないから.また,世代論を取り上げるときは,十分な注意が必要だ.何年から何年の間に生まれた世代とはっきり区切れない上に,やはりひとくくりにできないからだ.

その上で「Z世代」を取り上げる.ここでいう「Z世代」は厳密に何年生まれと指定しない.1990年代前半生まれであってもそれ以前であってもいい.本末転倒かもしれないが,ある傾向を持った世代を「Z世代」と呼ぼうと思う.

その世代は,社会的問題に敏感でその解決を図ることを志向する傾向がある若者である.例えば環境問題が顕著なテーマだが,国連が提唱するSDGsとひろげてもいい.それらはヒトの未来,ヒトの持続可能性に敏感な世代と抽象的に表現してもいい.ヒトの持続可能性に,共に取り組もうとする世代を「Z世代」としようと思う.

Z世代は公共の課題に敏感である.正義や倫理とも親和性がある.以前取り上げた五常・アンド・アソシエイツの代表 慎泰俊や落合陽一などもこのZ世代に含んでもいいだろう.少し無理があるかもしれないが,世代論にはそもそも無理がある.だから,わたしもZ世代.(バカヤロ)

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