自己と他人,仕事,場所,物などと成り行きではないいろいろなものとの「運命的」と呼ばれる出会いがある.あるものと「絶対的」に自分がつながることがある.そのあるものにのめりこむ.”love” にも言えるが,むすびつきには,”deep” と “light” がある.そして,この間に濃淡もある.だから,むずかしい.
一方で何ものとも,誰とも運命的な出会いのない人もいる.なんとなく流されて生きている人.しかし,なんとなく生きているのではなく,ほんとうは出会っていても出会ったと感じていないだけなのかもしれない.運命的な出会いがあるかないかではなく,なかったら出会うように仕向けることだ.そうしてできた意図的な出会いであっても,出会えばそれでいい.それを運命的と決定するのは自己の観念なのだから.少なくとも,ただ待っているよりはいい.誰にも迷惑をかけるわけではない.
運命的な出会いがあるかないかではなく,なかったら作り出すのだ.そもそも運命的な出会いにはそういう要素もあるのかもしれない.