ベゾス氏,アーロン・マスク氏,バフェット氏など数兆円の資産を持つ富裕者がほとんど連邦税(国税)を払っていないことがニュースになった.資産は時価,所得はそれほど多くない,借金がある,など必ずしも違法ではないが,庶民のルサンチマンもあり,問題を提起している.貧者と富者の差がありすぎるのが問題だが,個人資産が数兆円になるその金融システムにも構造的問題がある.
借金があれば免税対象となる.中間層がしっかり納税させられ,貯金をし,富裕層が税金を納めず中間層の貯金を資産を担保に低金利で借りてさらに資産を買い増す.所得は株などで受け取れば,所得税は限られる.売却しないで持っているだけなら資産に課税されない.資本主義は資産と税,ひいては金融システムを考えなければいけない時に来ている.