予防医学のパラドックス

石川善樹氏(予防医学者)によると,「病気は,正常な人からのほうがハイリスクの人からより多く発生する」.病人は,患者数は「母数×リスク」だから,健康な人からより多く発生する.「正常な人が病気になるリスクはゼロではない」.
母数が10倍あり,リスクが5分の1であれば,正常な人が患者になる数はハイリスクの人の2倍になる.だから,正常な人も,心の準備をしておいたほうがよい.病気になった時,ハイリスクな人よりもショックが大きいから.

また,「正義を実践するためのリソースが足りない」という.予防医学は,限られた予算の中で誰を救い,誰を助けないか選別をする必要がある.全ての人を助けられない.

「最新ではなく最善な薬を使用する」.しかし,新型コロナワクチンからは,副作用と効能のバランス,効能がリスクを凌駕すれば採用する,最新でも最善なら使う,ともいえる.

ターナー(国会議事堂の火災)

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