私の世代(1957年生まれ)は,だいたいそれぞれの時期に次のようなことが起きた.冷戦や中東問題など長期にわたるものもあるし,他にも色々なことが起きただろうが...

  1. 小学生:テレビ,東京オリンピック,経済成長,ビートルズ,学生運動,中東戦争,冷戦
  2. 中学生:万博,連合赤軍,フォークソング
  3. 高校生:オイルショック,ベトナム戦争終結,成田空港闘争,ウォーターゲート事件,ロッキード事件
  4. 大学生:第二次オイルショック,サッチャー
  5. 20代:レーガン,コンピュータ,円高,ジャパンバッシング,エイズ
  6. 30代:バブル,バブル崩壊,ソ連崩壊,日本新党政権,社会党政権,オウム,阪神淡路大震災,ケータイ
  7. 40代:不良債権問題,金融不況,企業倒産,就職氷河期,非正規雇用,デフレ,ニューヨーク同時多発テロ,小泉構造改革,インターネット,湾岸戦争,自爆テロ
  8. 50代:リーマンショック,民主党政権,スマホ,東日本大震災,アベノミクス,トランプ大統領
  9. 60代:新型コロナ

歴史家にとっては時代は回るかもしれないが,その人にとってはその年齢で体験する1回きりの時代だ.年齢が違えば感じ方然違う.世代が違えば同じ出来事もいろいろな体験となる.受け取り方には個人差もある.
生まれてくる時代が選べないとともに,その年齢の時に起こることも選べない.まさに受け入れるのみだ.ただ,歴史家的な見方,つまり,自己を切り離して見る見方が重要であるとともに,自己を中心にした見方も必要だ.
歴史家的な見方をすると,戦争,紛争に代表されるヒトが起こした災害,人災が多い.この視点からは,ヒトは愚か.また,自己中で見ると,次の10年の自分の境遇と時代の予測をして準備することが肝要なことがわかる.60になって気づいては遅過ぎる.20代に気づかないと.
30代,40代,家住期(子育て期間)がやはり,家族にとっても,仕事(個人)にとっても,つまり人生においては最重要期だ.家住期にそれに気づいても遅い.つまり,学生期に気づき,助走を始めなければ.教育の目的はまさに,ここにある.早く言ってよ.自己中の面からも,ヒトは愚か,だった.

ピカソ「泣く女」1937

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