現実主義,結果主義.理論および信念にある真実を,実際に適用して得た成功の観点から評価するアプローチ.理論的にではなく,行動を起こさせる思考,および実際の結果を伴う信念に基づいて導く,とする.理論や原理よりも事実や結果を優先させて物事に対処する.
アメリカの哲学者・科学者チャールズ・S・パースと哲学者・心理学者ウィリアム・ジェームズによって最初に開発された.アイデアまたは命題の意味または真理値は,その観察可能な実際的な結果にあるという教義.同じくアメリカの教育学者デューイが教育分野に発展させた。
演繹法(前提・仮説から結果を類推する),帰納法(事例から原理を導く)に追加して,結果や事実から前提や仮説を類推するアブダクションをパースが提唱した.なお,”abduction”とは「誘拐.拉致」という意味で,結果から類推するとどうしてもある前提や仮説に「捉われて」しまうところから.