中年から高年の10歳はまた別の体力的違いがある.個人差があること,私見であることはいつものことだが,あえて断っておく.
まず,10歳下と今の差はわかるが,今と10歳上の差はわからない,当たり前だが.想像するだけでこれが意味がないほど外れているというか楽観的である.40歳と50歳,ここは思ったほど違いがない.個人的にまだフルマラソンを走っていて,50歳になった時は,42キロをいかに完走するかではなくて,いかに良いタイムで走るかが考えられた.なお,完走に疑念はなくても42キロを走るのは楽ではなかった.
それが,50代が進みフルマラソンを走る気がなくなった.そして,ハーフマラソンも走りたくなくなり,レースそのものに出ることもやめ,60代になり,走ることをやめた.走れないことはないが,100メートルとか短い距離で,5キロとか10キロとか走れなくなった.だから,朝のエクササイズもウォーキングに変えた.マラソンをやっていたおかげで分かりやすかった.少しずつ衰えてくるのではなく,ある時ガクン,ガクンとギヤをシフトダウンするように落ちた.
このように振り返ってみると,今は早歩きで歩いているがいずれ早歩きもできなくなり,歩く距離も短くなるだろう.次の70代までは考えられるが,80代はとても想像できない.80歳ぐらいが,つまり日本人男性の平均寿命がちょうどいい人生の長さと思っている.
そこから逆算するにあと16年.あまり,長くはないと思う.できなくなることも増えてくるだろう.1年1年何をするか考えて生きていこうと思う.

(絵画:モネ「パラソルをさす女性」1886)

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