ここで問題にするのはグロスの死者数ではなく,10万人あたりの死者数.ちなみに日本は6.0人.イギリス,イタリア,アメリカ,スペイン,メキシコの人数.日本が死者6人で病床逼迫のため非常事態宣言を発令していることから想像するに,これらの国はどれだけ逼迫しているのか?どれだけ医療体制が崩壊しているのか?*
そして,次なる問題は,医療体制が崩壊した中でアメリカの人種別死者数はどうなっているのか.資料は少し古いが,時事通信2020/10/21の記事に,アメリカの人種別に見た死亡超過率(予想される死者数を実際の死者が上回る割合)白人11.9%,黒人32.9%,ヒスパニック53.6%とある.白人を1とすると黒人は2.8倍,ヒスパニックは4.5倍となる.妙にリアリスティックな数字で,人種別の死者の割合も当たらずとも遠からずなのではないか.
こういう事態を招きたくない.これが,日本が移民を積極的に受け入れるべきでない一理由.
*日本のコロナ専門病床はイギリスの26分の1,アメリカの13分の1,これも問題.アメリカより2倍いいが,イギリスより15%逼迫度が軽いだけ.人口あたり病床数は世界一なのに対応できなかった,できていない.対応するだけ感染者が爆増しなかったのも一因.正解はないが,アメリカが正解でないことだけは間違いないだろう.